SONY DSC-RX100M6 レビュー (RX100M3との撮り比べ)

SONY DSC-RX100M6 レビュー (RX100M3との撮り比べ)

発売当初はいらないでしょって言っていたRX100M6、なんかじわじわと欲が出てきて買ってみました。

SONY DSC-RX100M6

RX100M6はあまり買う気が無かったので、SONYストアで触ったのが発売2日前の2018年6月20日。
正直な感想としては想像どおりの出来であって、RX10M4を初めて触った時の「これ買う!!」というテンションまで行かず、「とりあえず買ってみるか」という程度でした。


先行展示でRX100M6を触った結果SNSに書いた懸念点がこれ。
・暗い(ボケはやっぱり3より少し煩めで弱い)
・暗い(望遠側での高感度とか大丈夫かな…)
・暗い(けどNDフィルターがないのは個人的にちょっと痛い)

ボケに関しては、SONYサイトの作例が個人的には微妙でとっても硬いなぁと思っていました。(撮影されたかた、ごめんなさい。。)
というか、今回みなさん操作系の変更ばかりレビューされていて、発売前の作例が全然無かったのが残念でなりません。

で、実際どうだったのか。
文字で書くよりも作例をご覧いただいた方が早いかなと。

最初にお断りしておきますが、作例については移動ついでにささっと撮ってきたもので、RX100M6、RX100M3ともに全て撮って出しのJPEGです。
絵的にいまいちだよねとかは目をつぶっていただけると幸いです。

広角開放での描写

広角24mmでの描写ですが、これは正直とても意外な結果でした。
RX100M3でも広角開放だと周辺部とかの描写が甘く光の入り方によってはパープルフリンジ出まくりだったのですが、RX100M6ではパープルフリンジがよくおさえられています。
周辺の描写の甘さはひどくなるかなと予想していましたが、ほぼ現状維持です。
これが光学的に頑張った結果なのか電子補正によるものなのかは不明ですが、とにかく驚きました。

この2枚はLightroomの現像モジュールで等倍拡大したスクリーンショットから。
上がRX100M6、下がRX100M3です。

RX100M6 広角端開放サムネイル

RX100M6 広角端開放 拡大
ISO 125, 9mm, F2.8, 1/500

RX100M3 広角端開放サムネイル

RX100M3 広角端開放 拡大
ISO 125, 8.8mm, F1.8, 1/250, NDフィルターON

広角端の画角は、35mm換算でどちらも24mmですが、RX100M6は9mm、RX100M3は8.8mmと若干差があるようです。

気になるボケの比較

こちらは渋谷でのストリートスナップから2枚と、このカメラの利用シーンに合っているであろうスタバでの1枚。(本当はごはんとか撮りたかった)
どれもボケ量の比較という観点からしか撮っていないので、絵的にはちょっとアレです…

すべて上がRX100M6、下がRX100M3です。

渋谷スナップ RX100M6 (1)
ISO 125, 9mm, F2.8, 1/200

渋谷スナップ RX100M3 (1)
ISO 125, 8.8mm, F1.8, 1/500

渋谷スナップ RX100M6 (2)
ISO 160, 9mm, F2.8, 1/60

渋谷スナップ RX100M3 (2)
ISO 125, 8.8mm, F1.8, 1/100

スタバにて試し撮り RX100M6
ISO 800, 9mm, F2.8, 1/30

スタバにて試し撮り RX100M3
ISO 250, 8.8mm, F1.8, 1/30

クリエイティブスタイルは両機種とも合わせたはずなのですが、出てくる色味が違いますね。
ホワイトバランスはすべてAWBです。

RX100M6のテレ端の画質

ここからはRX100M6のみです。
以前、パナソニックのLUMIX TX1という機種の購入を検討したことがあり、買わなかった理由がこのテレ端の画質でした。

RX100シリーズということもあり期待を裏切らないだろうとは思っていましたが、やってくれましたSONYさん。
1インチコンデジとしては満足できるレベルの画質だと思います。

RX100M6 テレ端での作例 (1)
ISO 3200, 72mm, F4.5, 1/160

テレ端では手ブレを防ぐためにどうしてもシャッタースピードが上がり、ISO感度も上がります。
ISO 3200でこの画質ならまぁまぁかなと。

RX100M6 中望遠域の作例
ISO 125, 55.66mm, F4.5, 1/640

望遠域でボケを作ってみようと思いましたが、なかなか良い被写体がなくこんな1枚になりました。
ボケ量は少なめですが、そこそこ綺麗にボケてくれます。

RX100M6 テレ端での作例 (3)
ISO 125, 72mm, F4.5, 1/800

建物を撮ってみたところ、ちょっとびっくりなのがこの解像感。
変にシャープネスかけすぎとか明瞭度上げすぎな感じもなくこれです。

最後がこちら。

RX100M6 テレ端での作例 (2)
ISO 200, 72mm, F4.5, 1/200

月が綺麗だなと思ってさっと取り出して、近くの工事現場のクレーンを入れてパッと撮る。
まさにこれこれ!この使い方!って思った1枚です。

これだけ撮れてくれれば十分です。

総評

結論から書いてしまうと、少し高いけど買いな1台だと思います。(ちょっと経てば価格は落ち着くかな)

レンズが暗くなることによるボケ量が心配でしたが、思ったほど弱くはなくほどよく綺麗にボケてくれます。
ただ、ボケ表現は従来機よりは意識して作らないとダメかなという印象でした。
AFも良くなっているのでストリートスナップ的なポトレとか撮ってみたいです。

実は去年、フジフイルムのX100Fを買ってからRX100M3の出番が極端に減っていたので、M6を買ったところで使うかなーと心配でしたが、広角側も改善して欲しいところが改善されていてテレ端の描写も問題ないので常にカバンに入れておく1台の座を再びX100Fから奪うことになりそうです。
NDフィルターがないのは表現の幅という意味では痛いところですが、このスペースに詰め込むことは難しかったんでしょうね。まぁ我慢かな〜

いやー。最近のSONYのカメラ、本当に期待を裏切らないですよ!