FUJIFILM X-T3 レビュー (スチル撮影)

FUJIFILM X-T3 レビュー (スチル撮影)

ニコンとキヤノンがフルサイズミラーレスを発表した直後、フジフイルムからX-T3が発表されました。
個人的には各社のフルサイズ競争よりもこちらの方が興味があり、ソニーとパナソニックの発表を待って値段が落ち着いた頃に検討しようと思っていたのですが、早々と買ってしまいました。

FUJIFILM フジフイルム X-T3

X-T3で何よりも目玉となるのが、ソニー機並みのオートフォーカス性能と4K 60p動画(10bitも対応)。
しかも動画でも瞳AFが使えてしまいます。

おそらくこのあと出てくると言われているSONYのAPS-C機でも4K 60p動画には対応してくると思われますが、レンズラインナップを考えたときにEマウントのAPS-Cレンズで個人的にすぐにでも欲しいというものは18-135mmの便利ズームだけです。
対するフジフイルムのレンズは、実はあまり動画用には適したレンズが無いのですが、APS-Cとして大きさや重さも程よく画質も大きくハズレというようなレンズはありません。
(逆に便利ズームはSONYと比べるとちょっと重すぎだったり、サードパーティーレンズが無いというデメリットはありますが…)

ということで、10月後半ぐらいに検討しようと思っていたのですが発売日から間もない9/22に入手しました。

FUJIFILM X-T3

と、ここまで動画のこととかを書いておきながら、まずはスチルでのテスト撮影をしてきました。
時間が無い時のテスト撮影は西武池袋屋上にある、食と緑の空中庭園です。

作例の前にまずは本体について少し触れておきます。

視度調整ダイヤルは時計の竜頭のように引っ張ってから操作をするようになり、勝手に変わってしまうことを防ぐようになったようです。
FUJIFILM X-T3

細かいですが、ダイヤル類はX-T2とは少しカットの形が変わっているようです。
FUJIFILM X-T3

続いて作例です。
暗所性能やセンサーのことがいろいろ口コミサイト等で叩かれたりしていますが、まだそのあたりのテストはできておらず、主にもう1点気になっていた「カラークロームエフェクト」を試してきました。
では、さっそくわかりやすい作例を2パターン。
フィルムシミュレーションは全てVelviaです。

カラークロームエフェクト: OFF
DSCF4618

カラークロームエフェクト: 弱
DSCF4619

カラークロームエフェクト: 強
DSCF4620

続いてのものは、肉眼で見ても本当にまぶしいぐらいの赤い花でした。

カラークロームエフェクト: OFF
DSCF4646

カラークロームエフェクト: 弱
DSCF4647

カラークロームエフェクト: 強
DSCF4648

いろいろ試してみましたが、赤い花が一番わかりやすかったです。
このほかの作例もいくつか貼っておきます。

撮り比べをしていないので気のせいかもしれませんが、ハイライト側が以前のモデルよりも飛ばずに粘るようになっている気がします。
DSCF4613

DSCF4615

DSCF4634

DSCF4577

DSCF4575

DSCF4511

DSCF4492

DSCF4653

ちなみに、今回使用しているレンズは全てXCレンズです。
明るいレンズではないので、絞り優先で開放を使っているつもりでいましたが、帰ってきてexifを見てたらプログラムオートになっていました。
絞りリングのないレンズにまだ慣れませんが、軽くて良いです。

ここに貼った作例は横の画角のものばかりですが、なにげに縦撮りの時のこの液晶の開き方がかなり便利でした。
SONY機にも付けてほしい。
FUJIFILM X-T3

そして、高感度については別途試したいと思いますがISO 6400ぐらいまではX-T2と大差ないということですし、出回っている画像を見ているとISO 12800でもノイズ量は増えているかもしれませんが解像感とノイズのバランスはうまく取れているように見えます。
上まで使えるに越したことはないですが、ISO 12800ってよっぽど条件が厳しいような時しか使わなくないですか?
センサーの性能がどうとかよりも出てくる絵を作るための1つの要素がセンサーであり、個人的には、X-T3は普段よく使うであろう領域においてうまく画質のバランスを整えてきているという印象です。