グレーカードの効果とは

面白い質問が来たのでご紹介しておきます。
どちらかというとグレーカードというよりホワイトの方だと思うのですが、いただいた質問はこうです

マニュアルWBにしてグレーカードで合わせてから手動でK設定をするように言われたのですが、この場合ってグレーカードを使った値が適用されますか?

一瞬ちょっと何言ってるかわからない…と思ったのですが、たぶん指示した人の頭の中ではグレーカードでカメラ内の基準値を補正していると思っているのでは?という結論に至りました。

ということで、回答はこうなりました

グレーカード(WB設定の場合正しくはホワイトを使います)を使うことで、その現場がどのくらいのホワイトバランスにマッチするかを自動設定してくれるもので、ギターのチューニングのように本体内の基準値を補正するような役割のものではないです
グレーカードで合わせてから手動でK数を触った場合は、手動で設定したKにしかならないです。

間違えることは失敗して覚えて行けば良いだけなので悪いことではないのですが、指示する人が間違えて現場に伝えてしまうと現場は混乱しますね。
現場のかたも、そうじゃないのでは!?と疑問に思われたことは素晴らしい気づきだと思います。

と私自身も上から目線で言えるようなすごい人ではなく、たくさんの失敗を重ねることで知識を習得していますし、これからもたくさん失敗するでしょう。
今回はちょっと面白い考え方だけど、たしかにそういう勘違いもあり得るよなと思ってご紹介させていただきました。